127p OKプリンス上質
上質オブ上質
まさしく上質のプリンス
139pの雷鳥と並んで上質のド定番
誰もが知らないうちにアンケートハガキとかコピー用紙とかノート用紙とか何かしらで触ってます

お客さんが「白い上質ならなんでもいい」みたいなこと言うと大抵これ

弊社だと1~3台程度の中綴じ冊子、罫線しかないノート類、予備校のテキストなんかがこれです

169p OKプリンセス上質
プリンスの親戚かな?と思わせて、ガチガチの文芸書籍で採用される用紙です
3000枚ぐらい通すとブランが一面粘土みたいになってて引きます
170pのOKハルクリーム・176pのニューシフォンクリームも似たような感じ用途も同じなんですが、ハルとシフォンはラフっぽい感じで、プリンセスは少しコシのある感じです

他方、その後に続くオペラシリーズは株とかFXでがっぽりみたいなハウツー本とか女子力アップ本とかブログエッセイとか、比較的チャラい感じの内容の本で採用されますね
硬めの嵩高なので本に厚みが出るためでしょうか

オペラは表面がかなりガサガサした素朴な質感で結構冷めやすいです
チャラいジャンルの本で使われるので、安易なベタ扉白抜きクソデカフォントとか採用したデザインでやることになるんですが、全然ベタが綺麗に出なくてキレそうになります

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151p OK白王
これは2年ぐらい前に登場した新しい紙です
本流通になる前に何度かやったことがあるんですが、正式に出回るようになったんでしょうか
オペラシリーズを上品にした感じの風合いをもつ嵩高硬めの白色書籍用紙です

弊社環境では深刻な相性問題が生じてしまい、機材メーカーを巻き込んでドッタンバッタン大騒ぎしましたのだ…

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97p b7バルキー
バルキー(bulky/かさばった)
の名の通り、かなり硬めの嵩高紙です
バルキーと名のつく紙は各社色々あって、同人印刷でもどっかの会社のバルキーがありますが、b7バルキーとどう違うのかはわかりません

白王をノリよくした感じでしょうか
加えて冷め辛いので、油断すると濃くなりがちです
上質と比較すると乾きも悪い方なので裏付きが結構怖いです
ただ、ベタ扉が綺麗にでますので中の人のスキル依存かも

用途としては2c本でぶっちぎりの採用率です
Twitterで載ってる類のコミックエッセイ書籍化とかから、赤いプラで答えを隠すタイプの単語本、スピリチュアルやエビデンスのない胡散臭い健康本やら、女磨き系やら株やらビジネス本やら、出版社問わず使われている印象を受けます
本屋のエッセイコーナーに行けばこの本に収録された81,5kのb7バルキーが溢れかえっていると思います

ただ結構紙が伸びるので、細かい縁取りした文字なんかの見当が合わなくて事故ったことが何度かあります

ちなみにb7は調和を意味してギターコードに由来するって「紙つなげ」に書いてありました

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93-95p
b7三連チャン

b7クリーム/b7ナチュラル
写真多めの書籍ならこれです
そのため、インタビュー本とか各界著名人やパイオニアなど経営者の本とかで使われます
今ビジネス書棚で推されてる本の何冊かはコレです
プラデザの本文はb7トラネクストですが、文字ものならこっちかなという

バルキーと同じくb7とついていますが、特徴を1段階強くした印象を受けます
この違いは紙の嵩増しによる浸透の差に由来するのかなあという推測
以前、この紙で企業の社長さんのインタビュー本をやった際に、延々と高齢者がろくろ回してる写真が続いて精神がおかしくなりそうでした
老人の肌のシワまで綺麗に出ます

乾きが悪い+写真多めで採用されがちという傾向上、書籍の場合は吸引車痕がつきやすいので、トンボ幅や面付けに気を使ってほしいです、切実に

84pユーライト、86pアルファマット
これは弊社ですと医療系の学会資料で使われます
医療系、なんかやたらマットコート好きな印象
論文にくわえてレントゲンとか患部の写真を使うので、こういう薄めの紙で鮮明に映るやつが好きなのかも

87pキンマリHiL、88pHSオメガソフト、89pシャトン
一方こっちは2cの資格本比較的きっちりした実用ジャンルのハウツー本でチラチラ見るかなあという感じです

シャトンなんかはあんまりこの手のラインナップと同列な印象はないですね、99pのマルガリーとかそっちよりの気持ち光沢あるテキスト用って感じがします

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148p 淡クリームキンマリ
通称クリキン、クリーム書籍用紙の一番シェアあるのかなー
学術書籍でかなり採用率が高く、これの対抗品と呼ばれるのがせんだいです

しかし、結構クセがあります

ノリは上質のなかでは悪く、比較的冷めやすいです
刷りたてと5分後ですでに印象違いますので、ちょっと濃い目に出しておくぐらいで丁度いいぐらい
以前他社に投げた案件が「メジウムいれました???」みたいな薄さの仕上がりにされたことがあります

縦目は印刷機を通すと四方がバッキバキに反り上がります

紙粉、というかベッセルと呼ばれる樹木の道管が付着しやすいです
管だけあって小さな長方形のノイズなのですが、これがいい感じに「か」の「ゝ」に乗っかってしまったことがあります
なので、薄網でページの天地を囲むようなデザインをするとちょっと目立ちます

一方で、せんだい
クリキンよりせんだいの方が滑らかで、お行儀がいい紙という印象
なんですが、中越さんの紙は、もれなく表裏のノリにギャップがあります
以前、見当あわせだけ表裏逆にした紙出したことあるんですが、一発でバレました

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172p オペラクリームHO
175p アルトクリームマックス

この辺のページのはまあ嵩高ラフで紙粉の権化って感じですわね
もちろんノリもわるいし冷め方もえげつない
この2つは基本的には文字しかない文芸ハードカバーで採用されるんですが、たまに写真多めの書籍でも顔出してきます
多分クオリティより本の厚みや質感を優先したのだと思いますが

写真ありの場合、重めの網をぶっ潰す勢いで濃くしないと文字の濃さが出ないので、文字だけのお仕事で使ってくださいお願いします…
数時間後に見ると大分印象違うので、立ち会いのときはドライヤーかけるなり時間たったものを見せるなり…って感じ
これ使うならプリンセスかハルクリームあたりを使ってほしいお気持ちがなくはなく…('、3_ヽ)_

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この辺の嵩高ラフ紙、弊社両面機ですと印圧を最大にしてもベタがガサガサになるので、その辺を気にされるのであれば別の紙の採用の方を何卒…

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昼にデザインもやるdtperと話してたのですけど、書籍の中の人的には紙の風合いとか肌触りとかより、ベタのかすれ具合を比較して欲しいんですよね

適当にコートの墨ベタとオペラクリアとかアルトとかの墨ベタ、同じ嵩高でもライトフォースとかb7バルキーあたりとも
某大手出版社の方がオペラ系大好きなんですけど、それでいてベタ汚えって言ってくるので、お辛いところ_(:3」∠)_

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