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線数上げる=品質が上がる、じゃ全然なくって、むしろ劣化する場合が多いですよ。
FMにしてもAM高線数にしても、基本的な刷りがダメなら全体にフラットな仕上がりになってしまう。

オフセットは水を使う。インキは水を嫌う。水が必要以上に多ければ、インキが水を含んで劣化する。
そうなったインキは、鮮やかさに欠け、網点形状がゆがみ、本来の性能を発揮できなくなる。

墨刷りでもはっきり分かるほどにこの差は大きい。もうびっくりするほど大きい。劣化したインキで刷った墨は、どんなに盛っても濃くならない。健康なインキで刷った墨は、薄く盛ってもきちんと黒い。リッチブラックなにそれ?ってくらい黒く刷れる。

ちゃんとした印刷は、鮮やかで、しっかりコントラストの良く出た美しい、と思える仕上がりになる。

これはほんと見ないと分からないです。綺麗な印刷というものがどういうものなのか、目を肥やすとそこらのモノなんてほんと不満だらけのものにしか見えなくなる。

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