これに関連して、
「網%」ってのは2次元の単位ですが、印刷自体は3次元、インキには「厚み」があります。
この厚みはもちろん正しく印刷されるために管理されており、PhotoshopやIllustratorで指定した「網%」はイメージ通りに再現されるようインキの皮膜厚さ(=ベタ濃度)が調整され印刷されています。
ただ3次元故に、厚みがバランスを崩すと非画線部へあふれ出してしまったり、逆に紙に対して少なすぎてしまうこともあります。
この厚みは、0.8〜1㎛(マイクロメートル、旧ミクロン)
家庭用ラップフィルムの1/10の厚さです。
これをあの巨大な機械でコントロールしようってんですから並大抵の技術じゃできませんし、基準外のことをやらせようとすると全く安定した印刷ができなくなります。
これ、「仕事でしょ?」とは言わずに、そういう微細なことやってるんだー、と思って貰えると幸いです。
K胴とC胴の間で紙を捕まえている「爪」が弱かったり不均一だったりして用紙の位置が変わり、C胴に転写されたKが少しズレた位置に薄く転写されてしまう現象。
これは原理的に「常に」起きており、程度問題ではありますが、よく調整された印刷機であればほぼ同じ位置に転写されるため表に現われません。
K、Cでよく起きます。これが起きた色校正は色校正たり得ませんので、本機校正だからといって信用せずにルーペで網を覗いたり、色玉に付いている「縦の万線と横の万線」のパッチを観察して同じ濃度に見えるかどうかチェックするなどの自衛策が必要です。これは不具合ですので二度と同じような再現はできませんから、ダブりが起きた色校正を元に色補正、修正指示を入れるのは全く意味がありません。なぜって再現できないから。
残念ながら印刷会社のチェックも万全ではないですし、そのままスルーして届けられてしまうこともままあります。デザイナーはルーペを常備しておくべきだ、と思います(25倍がよろしいかと)
他にもいろんな原因で、いろいろな汚れ方をします。
い. 印刷通し方向に直角に1〜cm程度の間隔で出る縞模様(菊全A4なら水平方向、菊半なら垂直方向):水目。水ローラーの圧力過大
ろ. 版面全体に、彗星のように絵柄が薄い尾を引いている:→スラー。ブランケット胴や版胴の仕立て量(直径)不良。これは、ブランケットを新しくした際に出やすい。版胴とブランケット胴はギアとベアラ(円筒の端)で密着して回転角を同じくして回っています。その際、ブランケットと版の材質の違いにより、全く同じ直径に仕立てると接触面でスリップが発生します。ブラン胴は版胴よりも少し細めにしないと、周速が一致しません。
は. 絵柄が(大抵は)同一方向に、スラーのような引きずられた感じでなく「ぽん、ぽん」とハンコを二重に捺したようになっている:→ダブり。4C機でよく起こる。K-C-M-Yと印刷する際、Cの印刷時には紙に印刷されてまだ乾いていないKがCのブランケット胴に必ず転写される。紙の位置が、K胴とC胴で同じであれば、紙の同一の箇所にCブランに転写されたKが乗るため問題ないが、機械の不具合により→
フリーランスレタッチャー
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