値決めは、言ってしまえば本当は経営者の仕事だと思いますが、まぁそれはおいておいて……。
デザイン費の見積もりにおいて、デザイナー本人が価格提示できない理由となりうる項目をあげてみます。
◇ 自信のなさ・身内への甘え
・実は自己評価が低い
(自信が無い)
・他人により高く評価されたい
(褒めて欲しい)
・「高い!」と言われるのが嫌
(否定されたくない)
◇ 根拠を持っていない
・顧客の総予算や配分を把握していないので適正額の想像がつかない
・世間相場とその成立経緯などを調べたり考えたことがない
・請求したい項目と、その単価・係数を自分の中で決めていない
◇ 利益やコストに関心がない
・値決めは自分の仕事に含まれないと思っている(ので文句を言うだけ)
・成り行きで作業していてコストを考えておらず、そのことに触れられたくない
・お金儲けに嫌悪感を持っていて、考えたくない
@ohyaji @xy 作業時間については、たとえば昼にイラレが死んで半日の仕事がぶっ飛んでも、午後の20〜60分ぐらいで再現できちゃったりしますね。ソフトのオペレーションだけなら、確かに簡単なのです。デザインの着想を得てそれを練る時間を除くと、段取りが大半ではないでしょうか。
あと、最短で仕上げるとそれを当たり前に受け取る営業・顧客がいるため、よほど信頼できる関係でない限り、手の内を見せない方へ強い力が掛かっています。
「もう出来た?」と言われれば何も出さないけど「すぐに出さなきゃいけないものはないから大丈夫だけど、進めておいた方がいいものはある?」って聞いたら何か出してくるかもしれません。きちんと守ってくれている実感と、自身の判断で決定している実感は大事です。
@xy @ohyaji デザインの価値や値段の根拠を説明するのは、デザインの仕事の少なくとも半分は占めているのではないかと思いますが、話し下手だからグラフィックで勝負している人もおり、会社勤めのデザイナーは特に、それを他の人がカバーしてくれるメリットをこそ望んでいるのではないかと思います。アートディレクターとか居ればいいですが、いないなら営業がやれるかどうかですね。デザイナーの思いを説得力のある言葉に変換するにはどうしたら良いか。